ロジスティクスを0から理解するために読みたい5冊

ロジスティクスを0から理解するために読みたい5冊

ロジスティクスという言葉は、物流または倉庫と同じ意味合いに思われがちですが、調達から販売、消耗部品の供給まで、物流的な側面以外の設備メンテナンスの体制や製品のライフサイクルまでの最適化を目指すことを差します。

とくに近年、社会問題にまで発展している配達員の人手不足解決の糸口として、ロジスティクス3.0やロジスティクス4.0という言葉が注目を集めるようになってきました。この記事では、改めてロジスティクスとは何か、未来のロジスティクスはどうなっていくのかを理解したい人に向けてオススメしたい書籍をピックアップして紹介します。

ロジスティクス4.0  物流の創造的革新


労働時間の長時間化、トラックドライバーの高齢化、倉庫内作業員の人員不足…。これらの問題が山積し、「物流危機」という言葉が世間に広がっています。しかし一方では、倉庫内のロボティクス化やAIによる需要予測など、先進技術を取り入れながら、これらの問題を解決するために各プレイヤーが取り組み、物流環境の向上を目指しているのです。

「ロジスティクス4.0」は、著者である小野塚征志さんが講演やコンサルティングを通じて使用してきた用語ですが、その用語や考え方はそのまま国土交通白書やものづくり白書でも用いられ、一般化しています。ロジスティクスを全体で捉えながら、最新事例から戦略の考え方を具体的にまとめた、「未来の物流を考える人が2019年に読みたい」一冊。

ざっくり内容を把握する目次欄:

  1. 序章 ロジスティクスにおける革新の変遷
  2. 省人化による革新
  3. 標準化による革新
  4. 物流の装置産業化
  5. 物流会社の勝ち残りの方向性
  6. 物流ビジネスでの新たな事業機会
  7. 未来のロジスティクス

著者:小野塚征志
出版社:日本経済新聞出版社
Amazonページ:https://amzn.to/327vubO

日本型ロジスティクス4.0 -サービス多様化、物流費上昇、人手不足を一挙解決

現在のロジスティクスが抱えている、物流費の上昇、人手不足、複雑化する流通への対応といった課題をあげながら、AIやIoTソリューションなど最新テクノロジーの活用でこれらを解決へと導く「ロジスティクス4.0」に向けて、先進企業が取り組んでいる事例をわかりやすく解説。国内ロジスティクスの成長度合いや属人化されているリアルな現場の課題感などを浮き彫りにしつつ、国内でどのように「ロジスティクス4.0」を発展させていくべきかをじっくり考える機会を与えてくれる本と言えそうです。

ざっくり内容を把握する目次欄:

  1. ロジスティクスの現状と課題
  2. ロジスティクス4.0とはいったい何なのか?
  3. 現在=ロジスティクス3.Xの姿とは
  4. ロジスティクス4.0への取り組みと壁
  5. ロジスティクス4.0の今後の展開

著者:(株)クニエロジスティクスグループ 監修:前田賢二
出版社:日刊工業新聞社
Amazonページ:https://amzn.to/2PjH81S

「物流危機」の正体とその未来 時代の変化を勝ち抜く処方箋

“今”の物流の現場を非常にわかりやすく具体的に解説し、問題の裏にある原因や解決への対策を記したのが、この一冊。ロジスティクス革命が起きようとしている今、まずは現場と課題に目を向けることが重要です。物流に特化した経験と知識が豊富なコンサルティング会社だからこそ導き出せる危機克服の解決策や、次世代技術の最新動向が徹底解説されています。

ざっくり内容を把握する目次欄:

  1. 物流危機の正体
  2. 物流危機に立ち向かう行政・経済界の動き
  3. 「運べない危機」克服に乗り出した荷主企業
  4. 変革を迫られる物流業界
  5. 「AI」「IoT」「ロボット」が物流を変える
  6. 無人化を目指す「次世代型物流センター」

著者:湯浅和夫・内田明美子・芝田稔子
出版社:生産性出版
Amazonページ:https://amzn.to/2ML6HXK

図解入門ビジネス 最新ロジスティクスの基本と実践がよ〜くわかる本

調達・生産・物流・販売の全体最適化を図るロジスティクスについて、初心者でもよくわかるように知識とノウハウを解説した入門書。はじめてロジスティクスに触れる方にも直感的に理解できるよう、イラストや図が豊富に掲載されてわかりやすいのがポイントです。外資系と日系企業の違いについて書かれたコラムも面白くてオススメ。

ざっくり内容を把握する目次欄:

  1. ロジスティクスとは
  2. 物流の基本機能
  3. 仕入れ・在庫管理
  4. 国際物流の基本
  5. 在庫改善によるコスト削減10のポイント
  6. 代表的なトラブルとその対策
  7. ロジスティクスの課題と展望

著者:伊志井 雅博
出版社:秀和システム
Amazonページ:https://amzn.to/2ZrCO4A

これだけ! Logistics –利益を最大化するための戦略的物流デザイン

モノを受け取る。モノを送る。インターネットでの買い物が一般的になった時代において、関係者でなくとも物流やロジスティクスは身近なものになっています。部分的ではなく、一貫して物流やロジスティクスを理解し、論点・要点を知りたい!という初心者さんが読みやすい書籍です。

ざっくり内容を把握する目次欄:

  1. なぜロジスティクスが注目されるのか
  2. 物流とロジスティクス、SCMの違い
  3. ロジスティクスは顧客サービスレベルで変わる
  4. ロジスティクスと「在庫」
  5. ロジスティクスの「調達コントロール」
  6. 物流拠点の種類と設置
  7. ロジスティクスの「物流機能」
  8. 業種・業態別ロジスティクスのしくみ
  9. ロジスティクスのキモ−数値化で見える化する

著者:廣田 幹浩
出版社:すばる舎
Amazonページ:https://amzn.to/32cBT5S

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